先に結論
今すぐ写真を選び分ける必要はありません。端末のデータを並べ替えず、そのまま2か所に複製し、保存先と作業日だけを記録しておけば、いつか見返したくなったときまで写真を守れます。
01
最初に全体の流れをつかむ
- 1端末内やクラウド上にある写真・動画の保存場所を確認する
- 2外付けの媒体と、離れた場所にある保存先に一式を複製する
- 3見返す時期は決めず、自分または信頼できる人が保存先を見つけられるよう記録する
02
実際に作業するときの手順
写真を選ばず、そのまま2か所に保存する
完了までの時間は写真の容量や回線速度によって変わるため、最初の作業は30分を目安にし、保存先を用意してコピーを始めるところまで進めます。内容は選び分けず、端末とは別の外付け保存先と、離れた場所にあるもう一つの保存先に元データを複製します。
用意するもの
- 写真や動画が入った端末
- 容量に余裕のある外付けストレージ
- 端末に合うUSBケーブルまたは変換アダプター
- 別アカウントのクラウドストレージ、または離れた場所に保管する別の媒体
- 保存先と作業日だけを書く封筒またはメモ
内容を見ずにできる作業だけに絞る
この日は写真を開かない、削除しない、名前を変えないと決めておきます。自分で端末を操作するのが難しければ、信頼できる人に「内容を選ばず、すべてそのまま複製してほしい」と頼めます。選別や重複の削除までは任せません。
確認:作業内容を「すべてそのまま2か所に複製する」ことだけに絞れば、写真を選ばずに進められます。
写真がある場所の名前だけを書き出す
スマートフォン、パソコン、SDカード、メッセージアプリ、クラウドなど、写真がありそうな場所の名前だけを書きます。中身を開く必要はなく、機種変更前の端末や、同居家族など、ほかの人が撮った写真が入った端末も、必要に応じて1行ずつ加えます。
確認:思い当たる端末とサービスの名前が一覧になり、確認済みの場所に印を付けられれば、準備が整います。
端末本体の写真と動画をすべてパソコンに取り込む
iPhoneはケーブルでMacまたはWindowsに接続してロックを解除し、Macの「写真」では端末名から「すべての新しい写真を読み込む」、Windowsの「フォト」では「インポート」から接続端末を選びます。取り込み後、Macはすべて選んで「ファイル」→「書き出す」→「未編集のオリジナルを書き出す」、Windowsは取り込み先フォルダーをコピーして外付け媒体に残してください。AndroidはUSBを「ファイル転送」にし、DCIM・Pictures・Moviesを外付け媒体にコピーします。端末からの削除は行いません。
確認:削除や移動はせず、端末、パソコン、外付けストレージの3か所にデータが残っているかを確かめます。
クラウドにしかない元データも保存する
iCloud写真で「ストレージを最適化」を使う場合、端末への取り込みだけですべて保存できたとはみなしません。Macは「写真」→「設定」→「iCloud」で「オリジナルをこのMacにダウンロード」を選び、完了後にすべて選択して「ファイル」→「書き出す」→「未編集のオリジナルを書き出す」で外付け媒体に保存します。WindowsはエクスプローラーのiCloud写真フォルダーを右クリックして「このデバイス上に常に保持する」を選び、ダウンロード完了後にiCloud同期対象外のフォルダーまたは外付け媒体にコピーしてください。GoogleフォトはGoogleデータエクスポートで「選択をすべて解除」→「Googleフォト」だけを選択→「次のステップ」と進み、エクスポートの頻度を「1回限り」、ファイル形式を「ZIP」に指定します。「エクスポートを作成」へ進み、用意されたZIPをすべてダウンロードして外付けストレージに保存します。
確認:クラウドに表示される総数と保存した件数を照合し、同期対象外の外付け保存先から元データを開けることを確認します。
アプリ内画像を取り出して別の場所にも残す
メッセージアプリ内だけにある写真は、DCIMのコピーに含まれないことがあります。各アプリの「保存」「ダウンロード」「データを書き出す」のいずれかの機能で端末かパソコンに取り出し、取り出せなかった分は一覧に記録してください。その後、外付け媒体に保存した一式を、別アカウントのクラウドか離れた場所の媒体にも複製します。
確認:アプリ内にだけ残っていた写真を把握し、別アカウントまたは離れた場所にも一式があることを確認します。
数だけを確かめ、内容は見ずに終える
写真を1枚ずつ見ず、可能なら元データとコピーのファイル数、合計容量だけを比べます。確認のために開く必要がある場合は、信頼できる人に代表的な動画3本を再生してもらい、自分は結果だけを聞く方法もあります。
確認:ファイル数と容量がおおむね一致し、代表ファイルを開けることが確認できれば、保存作業を終えられます。
保存先を書き残して、その日の作業を終える
「外付けSSDの青い袋」「○○クラウドの写真フォルダー」のように、保存先と作業日だけを紙に書きます。見返す日や整理の期限は決めません。端末の初期化やサービスの解約をするときは、先にこのメモを確認します。
確認:自分または信頼できる人が、メモを見て2つの保存先を見つけられれば、その日の作業は終わりです。
内容を見ない保存メモの例
- 作業日:YYYY年MM月DD日
- 元データ:旧スマートフォン、SDカード、クラウド、メッセージアプリ
- 保存先1:外付けSSD/青い袋/フォルダー名「元データ」
- 保存先2:別アカウントのクラウド/フォルダー名「元データ」
- 未実施:写真選び・削除・並べ替え・作品づくり
03
準備するときに確認したいこと
- 保存と同時に、お気に入り選びや削除を始めない
- 人に任せるときは、元データを消さず、すべて複製してもらう
- 共有サービスだけに任せず、手元にも一式を残す
04
つまずきやすい点と対策
整理を後回しにする場合も、端末の故障やクラウド契約の終了に備えて複製を残す。
人に任せるときは、重複を含めて元データを削除しないよう、はっきり伝える。
05
よくある質問
写真を画面に表示するのも難しいときは?
信頼できる人に複製だけを頼み、写真を連想しにくい名前を付けたフォルダーや外付け媒体に入れてもらう方法があります。削除はせず、後から自分で決められる状態を残しておきます。
いつ整理を始めればよいですか?
整理を始める時期に決まりはありません。見返してみようと思えた日に1枚だけ別のフォルダーに複製し、負担を感じたらそこで画面を閉じます。