先に結論
すべての素材を自分で細かく編集する必要はありません。必ず使いたい場面を5つほど選び、完成動画の長さと誰に見せる動画かを伝えれば、構成の行き違いを減らせます。
読み進める前に
目的に合う進め方を選ぶ
01
最初に全体の流れをつかむ
- 1完成動画の長さと用途を一文でまとめる
- 2候補を年月順にし、必須の5本に印を付ける
- 3短い試作や冒頭案に対応できるか確認してから全体編集へ進む
02
実際に作業するときの手順
大量の素材を動画編集者へ迷わず渡す手順
素材の本数や長さによって準備にかかる時間は変わります。一度に終えようとせず、30分〜1時間ずつ区切って、依頼用の素材をまとめましょう。元データは手元に残し、必ず使いたい場面、完成動画の長さ、音と字幕の希望を1枚の構成メモに整理します。
用意するもの
- 元動画とは別の依頼用フォルダー
- 共有できるクラウドストレージ
- 構成メモを作る文書または表計算ソフト
- 参考にしたい動画のURLを1〜2本
完成形を一文と数値で決める
『家族でテレビを見るための3分の横動画』のように、見る人、用途、長さ、向きを一文にまとめます。参考動画を示すときは、長さ、字幕の量、切り替えの速さなど、参考にしたい点を限定し、音楽や文章、固有の演出をそのまま再現する依頼は避けます。解像度は元の映像を超えない範囲で1080pなどを指定し、納品ファイルの形式と、編集プロジェクトの要否も分けて伝えましょう。
確認:用途・長さ・向き・納品形式の4点が1行にまとまっていれば、依頼条件として動画編集者へ伝えられます。
元データを残して候補だけ複製する
元動画の保存先には触れず、候補だけを依頼用フォルダーにコピーします。『01必須』『02候補』『03音声のみ』の3つに分け、続けて撮った動画は番号で関係が分かるようにしてください。撮影場所を渡したくない場合は、iPhoneの共有時に[オプション]で位置情報を含めない設定を選びます。Androidなど操作が異なる端末では、実際に使う共有方法でコピーを自分宛てに送り、受け取ったファイルの詳細を確認してください。撮影場所の情報が残っていたら、端末の位置情報削除機能か、位置情報を含めずに別ファイルへ書き出せる編集機能で除き、もう一度確認します。限定共有は相手を絞る機能であり、位置情報を削除するものではありません。撮影時期は『VID_1234・2024年5月・朝』のように構成メモに記録します。
確認:元動画が残り、受信コピーに撮影場所の情報がなく、共有相手が動画編集者だけに限定され、撮影時期が構成メモで分かれば、依頼用の素材として送れます。
必須場面に再生位置を添える
長い動画は「VID_1234 00:18〜00:27 呼ぶと振り向く」のように、ファイル名、開始・終了時刻、内容を書きます。必ず使いたい場面は5本程度に絞り、残りは動画編集者が選べる候補として渡します。
確認:動画編集者が動画を全編見なくても、必須場面へすぐたどり着ける形なら、使いたい箇所を把握してもらえます。
順番と避けたい表現を伝える
構成メモに「朝→散歩→家族と過ごす時間→眠る」のような4章と、各章のおよその秒数を書きます。家族の顔を出さない、通院中の様子や個人情報が映った素材は使わない、派手な効果音は入れないなど、避けたいことも同じ欄に明記します。
確認:入れたい要素と避けたい要素が別々の箇条書きになれば、動画編集者へ渡せます。
音楽と字幕の権利・範囲を決める
公開予定がある場合は、商用利用や投稿先で使える音源かを動画編集者へ確認します。字幕は名前、年月、短い一言だけなど範囲を決め、元の鳴き声や生活音を残したい区間も指定します。
確認:公開範囲と音源の利用条件を納品前に双方で確認できれば、その条件に沿って音楽と字幕を仕上げてもらえます。
短い試作か冒頭案で方向性を確かめる
見積もりの前に、冒頭や代表場面の短い試作、または文字と構成だけの冒頭案を作ってもらえるか尋ねます。試作がある場合は、映像のテンポ、字幕の大きさ、音楽と生活音のバランスを確認し、『11秒から始まる字幕を2秒長くする』のように、場所と直したい内容を具体的に伝えてください。試作に対応していない場合は、完成像に近い作例と無料修正の範囲を確かめてから全編を依頼します。家族と見るなら一緒に確認し、1人なら一晩置いて翌日に見直しましょう。
確認:試作・冒頭案・作例のいずれかで仕上がりの方向性が分かり、直す箇所を具体的に伝えられれば本編集へ進めます。
3分動画を頼む構成メモの例
- 用途:家族でテレビ鑑賞/横/1080p/約3分
- 0:00〜0:15:名前・迎えた年・最初の写真
- 0:15〜1:10:朝の日課と食事、鳴き声を残す
- 1:10〜2:30:散歩・遊び・家族との場面
- 2:30〜3:00:最近の寝顔、文字は「これからもよろしく」
- 避けたいこと:家族の顔、点滅効果、過度に大きい音
03
準備するときに確認したいこと
- 元動画と候補動画を分け、元は手元に残す
- 絶対に使う場面と使えればよい場面を区別する
- 音楽と字幕の使い方、家族の顔を映す範囲を決める
04
つまずきやすい点と対策
容量を減らすことだけを目的に、元動画を圧縮して渡さない。
修正点は順番・字幕・色に分け、それぞれ具体的に伝えます。
05
よくある質問
素材が何時間分あっても頼めますか?
対応範囲と素材確認料は動画編集者ごとに異なります。まず素材の総時間と本数を伝え、選定から依頼できるかを確認したうえで、見積もりを取ります。
完成後に短いSNS版も作れますか?
完成した長編動画から切り出せます。縦横比、秒数、字幕、公開範囲を追加仕様として先に相談してください。