先に結論
ケースの外へ出さず、普段の照明のまま撮るのが基本です。全身、頭部、背中、見える範囲の腹側を別々に撮っておくと、体形や模様の特徴が伝わりやすくなります。
01
最初に全体の流れをつかむ
- 1ケースの外側を拭き、室内の映り込みを減らす
- 2全身、顔、模様の順で短く撮る
- 3作品依頼では種類名、体長、色の見え方を添える
02
実際に作業するときの手順
飼育環境を変えずに、全身とうろこを撮る
温度や照明、ケースの配置は普段のままにし、撮影は1回5分ほどで終えます。ガラス越しに全身、横顔、模様の3種類を撮り、色と体形をメモに残しておけば、作品を頼むときの資料にも使えます。
用意するもの
- スマートフォンまたはカメラ
- ケース外側用の柔らかい布
- 黒など濃色の無地の服
- 種類・体長・脱皮時期を残すメモ
- カメラを固定できる台
普段の環境で撮れる時間を選ぶ
3日ほど様子を見て、活動する時刻、照明の点灯時間、よく止まる場所を把握します。撮影のために保温器具や紫外線灯を消したり、ケースの外へ出したりはしません。自分から姿の見える位置に来る時間帯のうち、5分ほどを撮影に使います。
確認:温度・照明・居場所を変えずに全身が見える時間が分かれば撮影できます。
ガラスの外側と映り込みを整える
ケースの外側だけを柔らかい布で拭き、撮影者は濃い色の無地の服を着ます。カメラをガラス面と平行に構えてできるだけ近づけ、背後の不要な照明だけを消します。フラッシュや撮影音が続く連写は避けてください。
確認:プレビューで個体の輪郭が見え、撮影者の顔や白い照明が重なっていなければ撮影できます。
カメラを水平に構え、頭から尾まで写す
横から全身が見える瞬間を待ち、カメラを体の中央と同じ高さに置きます。頭や尾を画面端から1割以上離し、デジタルズームを使わず、体長が分かる普段の枝やシェルターも画面に入れます。
確認:頭、胴、四肢、尾の先まで入り、体形がゆがんで見えない1枚を残します。
顔とうろこを別の写真で残す
全身写真を無理に拡大せず、自然に近づいてきたときに、目、口元、特徴的なうろこや模様を1枚ずつ撮ります。ピントは目に合わせ、色が変わるフィルターや強い自動補正は使いません。
確認:目の輪郭と模様の境界が、それぞれ1枚で判別できれば資料になります。
脱皮時期と見た目の差を記す
撮影年月、種類名、体長の目安に加え、脱皮前・直後など把握している状態を書きます。写真の色が肉眼で見た色と違う場合は、「実物は写真より緑が弱い」のように、比較する言葉で残し、画像の色を無理に変えません。
確認:撮影年月と脱皮の状態が分かるようにします。
作品を頼むための写真とメモをまとめる
似顔絵や立体作品を頼む場合は、全身、顔、模様の写真を3枚、画質を落とさずに複製します。種類名、体長、特徴の位置は1枚のメモにまとめ、左右で模様が違うときは反対側の写真も加えます。
確認:制作者が写真を見比べ、体形、顔、模様、左右差を確認できる一式になっているかを確かめます。
フトアゴヒゲトカゲの資料一式例
- 全身:体がケース面と平行になったときに、横から撮った1枚
- 顔:目にピントを合わせ、斜め前から撮った1枚
- 模様:背中の特徴が分かる1枚、左右差があれば追加
- メモ:種類名・体長の目安・撮影年月・脱皮後の日数
- 色の補足:実物は写真より赤みが弱い
03
準備するときに確認したいこと
- レンズをガラスに近づけ、ガラス面に対してカメラを平行に構え、反射を抑える
- 脱皮前後など色が違う時期は年月を分けて記録する
- 体長と模様の位置を写真以外のメモでも残す
04
つまずきやすい点と対策
撮影のために、普段の飼育環境の温度や照明を変えない。
ガラス越しのフラッシュは反射しやすく、驚かせるおそれがあるため使わない。
05
よくある質問
ガラスの反射を抑えるには?
撮影する側の部屋を暗くし、レンズをガラスに近づけて、カメラを水平に構えます。それでも自分や窓が写るときは、立つ位置を少しずらしてみてください。
似顔絵でうろこまで描いてもらえますか?
作風によります。細部まで描いてほしい場合は、同じ種類の爬虫類を描いた作例があるか、高解像度の参考写真を使えるかを確認しましょう。